相手の狂気に反応しないことの意義
私たちが絶対に嫌っているものがあります。
それは他人の狂気です。
他人の愛のない言葉や行いを愛せないからといって、あなたが愛情深くない人だというわけではありません。
実際、自我を愛することは不可能です。
では、常に愛と共に生きるということは何を意味するのか。
コースはこのように語ります。
ーー兄弟が正気でない行動をしている時、あなたは彼の中の正気を知覚することによってしか彼を癒すことはできない。
私たちは、常に兄弟の真の姿だけを見るように指導されています。
彼自身でも気づいていない彼の実相を見ることにより彼を愛し、彼の本来の属性ではない過ちを赦すのです。
狂気を通り過ぎることにより、彼は自分の自我的信念を弱められることになります。
ここで彼の狂気に反応して、例えば怒るとか、意地悪な考えを持つとか、怖れるとかすると、2人で仲良く自我的信念を強化してしまうことになります。
つまり相手の狂気に反応しないことによって、あなたは平安を手に入れ、相手はより早くその地獄から抜け出せるように束縛が緩くなります。
しかし通り過ぎたとて、すぐに相手の狂気が収まらないかもしれません。
その時は、忍耐しましょう。
狂気に反応するよりはずっといい結果が、ずっと早くやってくるはずです。
私も今日、この主題を強く意識させられる出来事が2つありました。
何よりも、私たち自身の心が安らかであることが大切ですね。